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はじめに 平成15年


ape50、通称ベスパカー排気量50ccの三輪車で昔のロータスのようなフレームにベスパのエンジンやハンドル等が付いて、その上に簡単なボディーが乗っているような構造です。本国のイタリアでは様々なタイプ、排気量の物があるそうですが日本の場合は車検制度の関係で50ccのみが輸入されたそうです。当店のapeは平成5年の5月に購入しました。発注はその前年の暮れにしたのですが!

 当店のapeは毎日の配達に酷使されています、今までに様々な所が壊れました。何処がどんな感じで壊れたかをご紹介します。

 購入して直ぐにエンジンをアルミシリンダー、ピストンのベスパ用のスポーツキットにしましたがマフラーがノーマルだったのでプラグがかぶってしまってまともに走らなくて大変でした。そこでバイク屋さんに頼んでマフラーを一度割って貰い、中味を全部くりぬいて貰いました、走りは良くなったのですが音がすごくて、直ぐにサイレンサーを作ってもらって何とかしました、マフラーの付け根等の溶接が何回か割れたこともありました。

 ドアにプラスチックのダンパーみたいなものが付いているのですがこれは直ぐに割れました。

 ハンドルバーの左の所にミッションが何速に入っているか表示するプラスチックの部品がありましたがこれも直ぐに割れてなくなりました。

 ワイパーを使っていると段々と拭き獲りの位置がずれてフロントウインドーの外で動くようになってしまいました。原因はワイパーモーターユニットないで部品が少しずれてました。これは自分で直しました。

 サイドブレーキの歯が擦りへってサイドブレーキが掛からなくなりました。このときは停めるときにはミッションを1速に入れて停めました、溶接で肉盛をして新たに爪を作って貰いました。フレームにはカバーが付いてましたが、今はありません。

 アクセルワイヤーの切断は何回もありましたこの時にはキャブの所でアクセルワイヤーを縛ってキャブが半分開いた状態で固定して帰って来ましたが凄く大変でした。

 クラッチワイヤーも何回か切れてます。この時にはノークラで走って帰って来ましたが信号で止まる時とスタートする時が凄く大変でした。

 バックドアのダンパーがいかれた時にはつっかえ棒を持って歩きました、ここには国産車のダンパーを付けて貰いました。この前にはバックドアーのダンパーの受けの部分が金属疲労で割れてしまいました、この部分は何回か修理して貰ったのですが、国産車のダンパーを付ける時に反対側に付けて貰いました。

 あおりの付け根がとれました。反対側。

 タンクキャップはすかすかで急ブレーキを掛けるとタンク内のガソリンが移動してキャップがとれてしまいます。帰ってきたときにキャップが無くなってます、ひもを付けて南京錠を付けてます。雨がタンク内に入ってしまうので、ビニール袋を被せてます。

 セルモーターのブラシがいかれた時には押し掛でした。

 フロントサスの付け根が駄目になった時にはタイヤとサスが触ってしまい、走るとタイヤの端が溶けて大変でした。この時にはサスの付け根のシャフトを付くって貰いました。

 バッテリー上がりはいつものことで配達から帰ってくると必ずコンセントに繋いでますまるで電気自動車のようです!

 後ろブレーキがいかれた時には前ブレーキだけで止まってましたがかなり怖いものがありました。ホールカバーもありましたが、今はありません。

 クラッチの焼けによる滑りで2回クラッチをオーバーホールしました。

 ヘッドライトは蛍の光です!

 ウインカーはぶつけて割れてます

10年間のあいだには色々なことがありましたが、基本的には非常に丈夫な車です。最近の故障は15年の5月にセルモーターのブラシがまた駄目になりモーターのオーバーホールをしました。現在の走行距離は約3万キロになります。元気にバタバタと三茶の町を走ってます。

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